病気を予防する仕事がしたい。全国各地を回る民間保健師に。

奥田 由希乃さん

看護学部看護学科2021年3月卒業。地域看護ゼミに所属し、保健師活動について学んだ。卒業論文ではコロナ禍で注目を集めているテレワークの生活や健康への影響を調査し、保健師としてのアプローチを模索。大学外の出版サークルに所属し、オリジナルのイラストや漫画の制作、グッズ販売などを行った。2021年度より民間企業で保健師として勤務。

病気を予防する保健師になろうと決めた

病気にならないための食生活や運動を指導する「予防医学」という分野があります。この分野に興味を抱いた大きなきっかけは、病院実習でした。生活習慣病から脳出血を起こし半身不随になった患者さんを受け持ったときに、患者さんの辛そうな姿を目の当たりにしました。同じ頃、がんを患っていた祖母の容体が悪化したことも重なり、「多くの人に自分らしく長く生きてほしい!」「“そもそも病気にならないための指導ができる予防医学の保健師さん”になりたい」と思うようになりました。

卒業研究で行った「在宅テレワーク」に関する調査

4年生からは、「地域看護ゼミ」に所属し、とりわけ生活習慣病の予防を意識しておくべき20代から働き盛りの40〜50代へ向けての保健師活動について学び、卒業研究は、コロナ禍で広がった「在宅テレワーク」をテーマにしました。実際に在宅で働く方に生活や体調の変化をインタビューしてみると、「運動不足で体重が増えた」という声が一番多く、歩数計アプリなどを活用した健康づくりを提案しました。一方、働く主婦からは「在宅になったことで仕事と家事の両立がしやすい!」など、在宅にメリットを感じる意見も多く、仕事環境による生活や健康への影響は一人ひとり違うのだと気づかされ、個別に寄り添った提案をしていく必要性を感じました。

看護師に比べて保健師は、その役割がイメージしづらいかもしれません。自治体や企業に向けた予防活動を仕事とする「保健師」を選んだ私の進路が、後輩の参考になればと思います。

募集枠がなくなっても、諦めなかった会社探し

オンラインでの実習の様子

就活の滑り出しは順調でした。ところが、選考が進んでいた企業の採用活動が、コロナ禍の影響で打ち切られてしまったんです。本当にショックで、3日間ぐらい弱音を吐いて落ち込みました。でもその後は逆に奮起!中途採用の求人を見つけて「新卒採用は募集されていないと思いますがエントリーできますか?」とメールをするなど、グイグイとアピールしました。

4月から働いている医療系企業は、その積極性が実を結んで内定をつかんだ会社です。全国の自治体へ赴き、住民へのアンケート調査や健康教室などを行うという仕事内容を見て、各地域のノウハウや情報を全国に活かしていく仕事ができるので「多くの人に予防医学を」と考えていた私の想いとも合致しました。

奥田さんが手がけたイラスト

実は私、学外の出版サークルでイラストや漫画作品を描いているんです。面接では「仲間とオンラインで制作活動をしているからICTに強いです」「このパンフレットも私が制作しました!」など、趣味の話を通じて保健師としても活かせる能力をアピールしました。募集枠がなくなっても諦めずに自分からエントリー先を探したこと、プライベートな活動の中にも仕事に役立つスキルがあること、この2つが志望を叶える結果につながり、「保健師」として働く未来をたぐり寄せることが出来ました。

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